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201805.23

海外のチップ文化を知っておこう!タイミングや金額など渡し方をチェック

海外旅行中に迷ってしまうことのひとつが、チップの渡し方。日本ではあまりなじみがありませんが、海外では多くの国がチップの文化を持っていますよね。海外では、なぜチップを渡す文化があるのでしょうか。

その背景に迫りながら、国別のチップ要不要や、シーン別のチップのスマートな渡し方についてご紹介します。

チップを渡す国と渡さない国があるのはなぜ?チップ文化の背景

英語では「Tip」のほか、「Service Charge」「Gratuity」とも呼ばれるチップ。チップを渡さない国は日本だけと思っている方は多く見られますが、実は後述するように、欧米でも国によってはチップを渡す必要がありません。
また、チップが必要な国でも、お店によってチップが不要の場合もあります。「その違いはどこにあるんだろう?」と思ったことはありませんか?

チップが必要なのは、レストランの食事代やホテルの宿泊代に、サービス料が含まれていない場合です。つまり、サービスを受けた客は、宿泊する部屋や食事に付随するサービスの対価として、チップを支払うことになります。
また、チップが必要なお店やホテルでは、チップを前提に、従業員の給料が低く抑えられているのが特徴です。チップは、サービス業に従事する人たちの重要な収入源になっているんですね。これがチップ文化の背景です。

多くの国では、チップはそのまま従業員のポケットに入るのが一般的ですが、アメリカではチップ文化が一部システム化されています。
たとえば、レストランにおいては、チップを店側でまとめ、その一部を従業員全体に分配することが多くなっているとか。また、アメリカではチップが課税対象となっており、従業員はチップの受領金額を毎日記録し、雇用主に報告する義務もあります。チップ文化が法的にも認められているのには驚きますよね。

これに対して、日本などでは、レストランの食事代やホテルの宿泊料にサービス料が含まれているため、チップは必要ありません。
しいて言えば、旅館などでの「心付け」がチップに近いものがありますが、これはよほど特別なサービスを提供してもらったときの「お礼」のような位置づけで、チップとは少し異なるといえるでしょう。

このように、チップにはきちんとした理由があります。海外に行ったら、その国の文化を尊重するのがマナー。旅行前には最低限の知識をつけておきたいですよね。

国別!チップの要不要一覧

先述したように、チップの要不要は国によって異なります。以下で、おもな国におけるチップの要不要を見てみましょう。

●どこでもチップが必要な国
・カナダ
・カタール
・エジプト
・アラブ首長国連邦
・メキシコ
・アメリカ

●サービス料が含まれていない飲食店ではチップが必要な国
・オーストリア
・オランダ
・ブラジル
・ロシア
・チリ
・南アフリカ
・アイルランド
・トルコ

●一般的には不要だが、心からサービスに感銘を受けたときにはチップを渡す国
・オーストラリア
・香港
・スウェーデン
・中国
・インド
・スイス
・フィンランド
・インドネシア
・韓国
・デンマーク
・イタリア
・スペイン
・ドバイ
・イスラエル
・シンガポール
・フィジー
・マレーシア
・台湾
・ドイツ
・ノルウェー
・イギリス
・ギリシャ

●チップが不要で、場合によっては失礼にあたる国
・アルゼンチン
・フランス
・日本
・オマーン
・イエメン

ヨーロッパの国であるフランスもチップがいらないのは、少し意外かもしれません。
また、アジアで見ても、「まったくチップがいらない」という国は珍しいようです。日本のレストランのテーブルにお金を置いて出た外国人観光客を、レストランの従業員が追いかけて、お金を返しに行ったという話はよく聞きますよね。

国別にチップの要不要をあらかじめ知っておけば、旅行の際にも心づもりができそうです。

保存版!シーン別チップの渡し方と相場

チップが必要な国がわかったところで、チップの渡し方もマスターしておきましょう。以下でシーン別にご紹介します。

●共通マナー
チップは紙幣で渡します。スマートに渡せるように、最小単位の紙幣を、ポケットなどのすぐ出せる場所に複数枚入れておくのがおすすめです。硬貨はできる限り避けましょう。
ただし、たとえば、ユーロ圏では、紙幣の最小単位が5ユーロで、チップには額が大きいため、コインで用意しても大丈夫です。もちろん、物で代用するのはNG。

チップは、基本的に現金で渡します。ポチ袋などに包んだりせず、金額がわかるように裸のまま渡すのがマナーです。
手渡しの際には、紙幣なら二つ折り~四つ折りにして、目を見ながら手渡しましょう。笑顔で「ありがとう」と伝えられればよりスマートですよ。

クレジットカードの場合は、精算書にサインするとき、「Tip」や「Service Charge」といった欄が設けられていることが多いため、そこに任意の額を記載しましょう。

●ホテルでハウスキーパーにベッドメイキングをしてもらうとき
部屋を出るとき、枕元にチップを置いておきます。相場はアメリカだと1~2ドルです。日本円にして100円前後の紙幣だと覚えておくとよいでしょう。

●ホテルや空港などでポーターに荷物を運んでもらったとき
荷物を運び終わったあとに手渡します。相場は、荷物1つにつき、アメリカだと1~2ドルです。

●レストランで食事をしたとき
テーブル会計の際、食事代と同じタイミングでチップを渡します。相場は、食事代金の10~20%です。
また、景色のいい席を用意してくれた際などには、ヘッドウェイターやテーブルマスターにも個別にチップを渡しましょう。

●タクシーに乗ったとき
降車の際、料金を渡したあとで、改めてチップを渡すのが、わかりやすい方法です。運転手が降車してドアを開けてくれた場合は、自分も降車したタイミングで渡しましょう。

おわりに

チップ文化の背景を知ると、「なんでチップを払わないといけないんだろう」「面倒だな」と思わなくなったのではないでしょうか?
海外旅行の前には、訪れる国のチップ文化をよく調べておきたいもの。そして、いざ渡す際には、マナーをわきまえて、スマートに渡せるようにしてみてくださいね。
海外のチップ文化を知っておこう

 


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