支え合い、備え、いのちをつなぐ
『震災リゲインpress』 転載記事
29号 発行:2019年5月20日

平成の大災害を振り返る

◎伊勢湾台風以来の大災害――阪神淡路大震災と東日本大震災 ◎

平成最初の大災害は噴火でした。1990(平成2)年に始まった「雲仙普賢岳噴火」です。様子を伝えた報道陣らが火砕流に巻き込まれました。3年後「北海道南西沖地震(奥尻島)」が発生。10mを超える津波の恐ろしさがクローズアップされ、津波への総合的な対策が始まりました。
1995(平成7)年「阪神淡路大震災」(死者行方不明者6400人以上)が発災。震度7。1959(昭和34)年の「伊勢湾台風」(死者行方不明者5000人以上)以来死者が千人を超える災害は無く、昭和後半生まれの日本人は自然の猛威を忘れかけていたかもしれません。高速道路が倒れ、街が燃える映像を見て全国民が驚愕しました。復興や防災の現代的な仕組みがこれを機に整備され始めます。現在被災地へ駆け付けるボランティア団体の多くがこれを契機に生まれました。95年はボランティア元年と言われ、98年にはNPO法が施行されます。2004(平成16)年「新潟中越地震」が発生。平成2度目の震度7。土砂崩れによって孤立地域が発生しました。余震が続いたため避難所でも車中泊が多く、エコノミー症候群が問題に。
そして2011(平成23)年日本の観測史上最大規模の災害「東日本大震災」が発災します。1896(明治29)年「明治三陸地震」、1933(昭和8)年「昭和三陸地震」で津波に見舞われ、日本最初の津波予報が実施された地域なのですが、被害は広域におよび、死者行方不明者が2万人を超えました。深刻な原発事故も発生しました。近年の日本社会を語るとき、東日本大震災の前と後で仕組みや制度、考え方や価値観が変わったとも言われます。それほど大きなインパクトを与えました。

◎ 局地的集中豪雨の連続 ◎
2014(平成26)年には「広島土砂災害(安佐地区)」が発生しました。昭和でも豪雨、台風被害は大きく、たびたび犠牲者を生んできました。しかし平成で目立ったのは局地的集中豪雨。これは地球温暖化の影響とも言われています。2017年の「平成29年九州北部豪雨」、2018年の「平成30年西日本豪雨」など、従来の想定を超える局所災害が連続していて、対応が急がれます。2016(平成28)年には「熊本地震」が発災。震度7が1日おいて2回も発生し、余震も頻発しました。2018(平成30)年「北海道胆振東部地震」では、土砂崩れと同時に火力発電所の損傷で道内全域が停電しました。
昭和の後半で100人以上の犠牲者を出した大地震は、1983(昭和58)年「日本海中部地震」(死者104人)の1例。その後の平成30年間は確かに災害が多く、ここで挙げたものはその一部。今なお随所で復興は続いています。そこから得た教訓を、私たちは次の時代に活かしてゆかねばなりません。


第29号 は、他以下の取組みをご紹介しています。
記憶と知見の継承
2面 ● 行こう!東北「みちのく潮風トレイル」を歩こう
3面 ● もしものときの生活再建入門 ● 書評ほか
4面 ● 人と復興 ● 行政の取り組み
続きはこちらからご覧ください。
記事:高木伸哉 イラスト:飯川雄大 

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