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201903.11

スペースの新たな使い方を提唱。シェアリングサービス利用の心構えを、スペースマーケット代表に聞く

シェアリングエコノミーという言葉が一般的に知られるようになり、シェアリングサービスを展開する企業が増えると同時に、利用者も増えてきました。
この流れは留まらず、シェアリング市場は今後もさらに拡大すると予想されます。

そこで、場所のシェアリングサービスを牽引してきたスペースマーケットの代表取締役であり、シェアリングエコノミー協会の代表理事でもある重松大輔さんに、自社のサービスが成長してきた背景やシェアリングサービスの現状、今後シェアリングサービスの利用がさらに広がった際に注意すべきことなどを伺いました。

スペースマーケットの成長に見る、シェアリング市場の広がり

―はじめに、御社のサービス内容をお聞かせいただけますか。

―重松
スペースマーケットは、あらゆるスペースを1時間単位で簡単に貸し借りできるサービスです。
ビジネスモデルはシンプルで、プラットフォームを介してスペースを貸したい人と借りたい人をマッチングしています。

掲載スペースは業界ナンバーワンの1万件以上。まさにスペースのシェアリング業界を牽引するリーディングカンパニーで、掲載スペースの種類も家や会議室に始まり、お寺や映画館、無人島、お城など、多岐に渡ります。
利用者の目的は、会議、パーティー、撮影の3つが多いそうです。

―重松
2014年の設立当初、シェアリングエコノミーという言葉自体はまだまだ曖昧なものでした。シェアリングエコノミーが一気に広まってきたと感じたのは、2015年ごろからです。

スペースマーケットも設立したばかりの1年は本当に厳しく、スペースの提供者と利用者の両方を集めることに苦労しました。実感として事業が大きく伸びたと感じられたのは、2016年の後半からです。

シェアリングなどのCtoCサービスは、スタート初期に提供者と利用者の両方を集めなければならないことに大変な苦労があります。

しかし、いいスペースが増えれば利用者が増え、提供者の売上が上がればまたいいスペースが増えるというように、一度軌道に乗りさえすれば、事業に好循環が生まれます。それが事業の成長を後押ししました。

スペースの新たな使い方を発信し、競合と差別化

―最近は競合となる企業も見られますが、御社の強みは何でしょうか。

―重松
カスタマーサクセスやプロダクト開発などをすべて自社で内製していることです。
ユーザーの声を受けるメンバーと、プロダクトを作るメンバーがすぐ近くにいて、サービス改善に活かせるのは強みだと思います。

また、最近ではマーケティングも強化しており、室内でお花見をする「インドア花見」や、仲間で集まってスポーツを観戦するパブリックビューイングならぬ「プライベートビューイング」など、新たな使い方を提唱し、レンタルスペースの新しい需要を創造していることが自社の特色にもなっています。

新たな使い方をゼロから起案し、広めていくのは大変な作業です。どうすればそのようなことが恒常的に実現できるのでしょうか。

―重松
当社には、PRのストラテジックプラニングができるメンバーがいます。

具体的には、ペースがどのように利用されているか等を含め、各種ユーザー調査、トレンド調査等をした上で、新しい需要を喚起するような情報設計や発信をします。
そして、それに連動するキャンペーンを打ったり、様々な形で発信したりすることで、世の中ごとにするようにしています。

PRの手法をうまく使って、世の中の認知度を上げてこられたのですね。大変であっても、とにかくやりきることが大切とのことでした。

シェアリングサービスは賢く使うことが大切

―シェアリングサービスは基本的にCtoCの取引となりますが、スペースの提供者および利用者が取引を不安に感じることはないのでしょうか。

―重松
たしかに、初めてスペースマーケットを利用する方に貸す場合や、誰も借りた実績のないスペースを借りる場合はチャレンジになるでしょう。

ただ、スペースに対しても利用者に対してもレビューをする仕組みがあるため、レビューにある程度のボリュームが出れば、安心して取引できるようになります。
たまに汚してしまう人もいますが、それをなくすための仕組みでもあるんです。

企業と個人の取引とは違い、個人同士の取引となるシェアリングサービスでは、取引を行う両者の立場は対等です。
つまり、スペースを貸す方だけでなく、借りる方も気持ちよく取引が完結できるような配慮が求められるということです。

―重松
今後シェアリングサービスがさらに一般的になるにあたって、賢く消費することが重要になります。
企業と個人の取引で気に入らないことがあればクレームを言うことで対応してもらえますが、個人間の取引では、自分も注意を払い、考えながら消費しなければなりません。

ただ、賢く消費すれば、安くてすばらしいサービスやすばらしい体験に出会うことができます。きちんと考えて使える人であればあるほど、豊かで効率的な人生が送れるんです。

シェアリングサービスでは、借りる方にも責任が生じます。シェアリングサービスを賢く使いこなし、今までできなかった消費体験をしたいものですね。

民泊は日本の発展に欠かせない

―スペースマーケットでは、民泊のサービスもスタートされています。御社では、民泊の現状をどのように感じられていますか。

―重松
我々としては急激に伸びているという感じはありませんが、民泊は今後確実に定着していくと考えています。

民泊に適した場所とレンタルスペースに適した場所は異なるため、将来的には両者がうまく共存する形になっていくのではないでしょうか。

民泊新法が施行され民泊に対する制限も多いなか、民泊はこれからまだまだ変わっていくと重松さんは予想します。

―重松
これからの日本の未来を考えるならば、インバウンドを強化して観光産業を活性化する必要があります。そのためにも、民泊はもっともっと広まっていくべきです。

日本の未来には、地方の活性化も重要なキーワードです。
地方に新しい工場や大企業を誘致することはなかなかできませんが、長期滞在できる民泊があれば、そこに新しい経済循環や交流人口を生むことができます。

これからの日本経済の活性化に、民泊は欠かせないものになりそうです。

最後に、スペースのシェアリングについて、今後の可能性を伺いました。

―重松
先日連携させていただいた、定額で全国どこでも住み放題の多拠点コリビングサービス「ADDress」のように、さまざまなところに住める、働けるというサービスも間違いなく伸びるでしょう。

今後は働くところ、住むところ、物を置くところ、あらゆる場所がスマホ一つで簡単に使えるようになり、生き方や働き方の選択肢が広がると思います。

スペースマーケットのサービス自体も、幅を広げてもっと加速させていきたいと語る重松さん。

消費者としての私たちも、賢く使うことを念頭に置きながら積極的にシェアリングサービスを利用し、効率的で豊かな生活を実現したいものですね。

重松さん、お忙しいなかありがとうございました。

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