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201904.15

VR(バーチャル・リアリティ)はエンタメにとどまらない。広がるビジネス活用の可能性を事例から探る

仮想現実をリアルに体験できるVR。VRというと、ゲームや映像などエンターテインメント分野で使われているイメージが強いですが、ビジネスに活用されているケースも多数目にするようになっています。

今回は、さまざまな分野でVRをビジネスに活用している事例を見ていきましょう。

2022年、AR/VR関連支出の5割以上がビジネス分野に


VRをビジネスに活用する動きは、今後いっそう拡大することが予想されています。

IT分野専門の調査・分析企業IDCによると、2017年時点で、世界のAR/VR関連市場の支出額におけるビジネス分野(消費者および公的セクター以外)の割合は約29%。すでに4分の1以上を占めていることになりますが、消費者による支出額は全体の6割を超えており、それと比較するとまだ市場は小さいといえます。

ただし、同社は、2022年にはビジネス分野におけるAR/VR関連消費額が、全体の約58%まで伸びると予測。その額は1,220億ドル(約13兆円、2019年3月26日時点)にも上るとされています。

データ予測だけを見ても、これからの3、4年で、VRを事業に取り入れる企業がどんどん登場してきそうですよね。

ショッピングから建設、医療まで! VRのビジネス活用事例6選


実際に、VRをビジネスに活用している国内外の事例を6つの分野からご紹介しましょう。

●ショッピング~IKEA「バーチャルリアリティ・キッチン体験」

従来のECサイトでは、ユーザーが実際の商品のイメージをなかなかつかみにくく、「買ってみたら思っていたのと違った」という問題が生じがちです。その課題の解決策として、ショッピング分野でVRが活用されています。

IKEAの「バーチャルリアリティ・キッチン体験」では、ユーザーが実物大のバーチャル3Dキッチンを歩き回る体験が可能。操作すればキャビネットの色を変えられるなど、自宅にいながら家具や設備をリアルにイメージできます。

●不動産~ナーブ「VR内見」
不動産分野で注目を集めているのが、ナーブが提供する「VR内見」。専用のアプリを使って物件を撮影し、画像を端末に読み込ませることで、VRでの内見体験が可能になります。前の居住者が退居する前の物件の内見も可能になるのがポイントです。

導入店舗数は3,000を超え、実際に「現地を案内する前にVR内見をすることで成約率が上がった」「退居前物件のキャンセル率が減少した」といった声も上がっています。

●建設~大成建設「T-iROBO Remote Viewer」
VRで重機を遠隔操作することで作業を効率化できる「T-iROBO Remote Viewer」が、大成建設により開発されています。

従来は、作業現場にある重機や、現場でその重機を俯瞰できる場所にカメラを設置し、カメラから送られてくる映像を複数のモニターに映して、作業員はそれらを見ながら重機を操作していたとのこと。特に災害現場などでは現場にカメラを設置することが難しいケースもあり、作業上の問題が生じていました。

現在はVRを活用することにより、遠隔地にいながら、現場の重機を実際に操作しているような感覚で動かせるようになっています。

●医療~Surgical Theater「SuRgical Planner」
外科手術をシミュレーション、ナビゲートできるアプリとして、Surgical Theater社が提供する「Surgical Navigation Advanced Platform」(SNAP)や「SuRgical Planner」(SRP)が知られています。SRPでは、患者のCT、MRIデータを3Dデータ化。患部周辺を拡大すると、まるで脳の中に入り込んだかのような体験ができ、状況を適切に把握しながら手術計画を立案できます。

さらに、実際の手術中にはSNAPを使い、作成した手術計画をもとにしたナビゲーションを見ながら処置を進めることが可能です。

手術計画の精度を上げ、正確でスピーディな手術が可能になるとされています。

●観光~凸版印刷「ストリートミュージアム」
観光分野では、VRによる疑似旅行体験を通じて、観光客を誘致するといった活用方法がよく見られます。

さらに、観光体験そのものを変えるVR技術も登場。凸版印刷が提供する「ストリートミュージアム」は、同アプリをインストールしたスマートフォンやタブレットを史跡にかざすことで、その当時の姿をVRで見られるというものです。ヘッドセットのVRscopeを使えば、過去にタイムスリップしたような体験もできます。

●研修~ヒューマンライフケアの介護スタッフ研修
VR研修は、オフィスや研修施設にいながら、店舗や作業現場での動きをシミュレーションできる点から、さまざまな業界で重宝されています。

なかでもユニークなのは、介護サービスを展開するヒューマンライフケアのスタッフ研修。VRを活用して、介護を受ける利用者の立場を体験できる研修コンテンツを開発しています。

例えば、「危険予知訓練」のコンテンツは、利用者の視点から施設内に潜む危険要素を探すもの。体験後に研修参加者が施設内をチェックすると、紙の教材を使っていたときには気づかなかったような改善点が次々と挙げられたといいます。

以上の事例を見てみると、顧客の不便を解決したり、従業員・スタッフの業務を効率化したりと、多種多様な課題を解決できるものになっていますよね。

過去の状況、遠方の状況、他人の状況など、現実では体験できないことをリアルにシミュレーションできれば、そこから新たなアイディアも生まれてきそうです。

体験施設で気軽にVRコンテンツを楽しもう!


「ビジネスへのVR活用に感心はあるけれど、実はまだVRを体験したことがない」という人は、まずは気軽にエンターテイメントのVRコンテンツを体験してみましょう。

おすすめは、VR体験施設を訪れてみること。専用のゲーム機器やHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を購入しなくても、さまざまなVRコンテンツを楽しめます。以下で、その一例をご紹介しましょう。

●VR PARK TOKYO(渋谷)
9つのアトラクションを楽しめるVR体験施設です。コンテンツは、定番のシューティングゲーム「ようこそパニックマンションへVR」や、剣を使ってモンスターを倒すアクションゲーム「サークル・オブ・セイバーズ」、ドライビングシミュレーター「T3Rシミュレーター」など。特に友人と協力プレイできるゲームは盛り上がりそうですよね。

●「TYFFONIUM」(お台場)
じっくり楽しめるアトラクションが魅力のVR体験施設です。見どころはVRお化け屋敷「マジックリアリティ・コリドール」。カンテラを手に、廃墟となった洋館を約30分かけて回ります。ストーリーには分岐があり、何度訪れても新鮮な恐怖体験ができそうです。

おわりに

VRは娯楽だけでなく、ビジネスの在り方も変化させつつあります。VRを通じて、今までは不可能だった体験ができれば、そこから着想を得て新しいビジネスを生み出すことも可能になりそうです。実際にさまざまなVRコンテンツを体験して、ビジネスのアイディアを膨らませてみてはいかがでしょうか。

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